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栗橋 仁太2
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夕方になっても、俺たちの作業は続いた。
でも、見つからなくて
心が折れるのなんて時間の問題だった
「栗橋、もういいよ。あとは俺一人でやるから」
薄暗いごみ捨て倉庫の中、付き合ってくれた栗橋にいう。
二人ともワイシャツになって探していたから、汚れてしまっている
申し訳ないな
「俺がちゃんと管理してなかったから悪かったし。栗橋に、迷惑かけたくないし」
「迷惑なんかじゃないですよ」
「お前、本当にいい奴だな」
「…そんな、ことないです」
「俺はもう少し、やってくからもう帰れ」
「蒼先輩…」
手前のゴミを掴んで開ける
その時、キラリと夕方に反射して光るのを隅に見つけた
「あっ!」
それを手にとると確かにUSBで
良かった!
本当に。
「あったよ、栗橋!」
栗橋に自慢するように言う
「あった!ありがと、手伝ってくれて!」
「…蒼先輩。」
「お前のおかげだよっ!お前ほどいい後輩はいないなっ!」
栗橋がいなきゃ挫けてたし、本当に助かった
「先輩っ!」
声を出す前に俺は栗橋の腕の中にいた
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