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待ち人2 by拓真
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「…それ、鬱血してるけど。」
指をさした部分は俺がつけた痕だけど、そこが紫色に変色してた。
「俺、そこまで酷くした?」
「違う!これは!これは栗橋が…」
ああ、納得した。
蒼は栗橋に襲われたんだ
自分のコートを脱ぎ、蒼の肩にかける
俺より小さいからどうしてもぶかぶかだけど
暖かさはいいだろう
「それ、着て帰りな」
「ま、待って!」
縋り付く手に足を止められる
「拓真、ごめん。」
背中に暖かいものがぶつかってくる
細い腕が前に回ってきて
「なにが?」
「俺、拓真に真剣じゃなかったよな?
ちゃんと考えてなかったよな?
3ヶ月でも付き合ってくれるならもっと拓真のこと分かるべきだった」
「蒼…俺は…」
俺だって、ふざけてる
お前をからかってたんだぞ?
「関係無いなんて、もう言わないから…全部話すから…。」
震える声に心が乱れる
「無理してないのか?」
「無理?」
「触られるの、嫌なんじゃないの?」
「そ、それは…」
「ごめん。」
「違うんだよ…だって…」
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