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№70
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岳は眉間にシワを寄せて、鬼の形相で母親を睨みつけていた。
さすがにびびったようで慌てて病室を飛び出して行った。
俺は咄嗟に隠れて危機一髪バレなかった…。
岳…
いつもいつも、嫌な時しか母親と会えない。
仲直りできたと思ったけれど、一度崩れた信頼関係を取り戻すことは難しい。
俺は、そっと病室の扉を開けた。
「…大丈夫か…?」
「あ…帰ったんじゃ、なかったんですか…?」
「あぁ…途中で戻ってきた。」
そうですか、と呟いて岳は脱力したようにベッドに身体を預けた。
「じゃあ…今までの全部見てたんですね。」
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