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「うっ……でも、恭介が、俺の恭介が、俺以外のやつに汚されるなんて嫌だ。ね、恭介、好き、すき……」
抱きしめられ、縋るように好きと言われる度に俺の心は満たされていく。
もっと俺を求めて。
「ねぇ倫太郎、鎖外して」
「やだっ、だめ!」
「逃げないから。ね?」
このやりとりも五回目。
渋々、倫太郎は鎖を外した。
なんだかんだ俺には逆らえないのだ。
そんな倫太郎も愛しい。
「倫太郎、俺は外でやりたいことだってある。だからずっとここにいることは出来ないの。わかる?」
「うん。でも……」
「不安になるのはわかるけど監禁はだめ」
「じゃあ俺はどうしたらいい?恭介が他の奴と喋ってるだけで、苦しくなる。他の奴に触れてたら、もう、苦しくて壊れそうだよ……」
馬鹿、もう壊れかけてるでしょ。
そんなことを心の中で思いながらも、そんな壊れかけた倫太郎すら愛おしい。
慈しむように先程蹴ってしまった腹を撫でる。
「倫太郎、そんなに心配なら俺ここに住むよ。大学内も、コンビに行く時も俺に着いてきていいから。そしたらずっと一緒でしょ?」
そう言って微笑みかけると、倫太郎は「同棲だね」と嬉しそうに笑った。
「倫太郎、とりあえず寒いから暖めて」
もちろん、倫太郎でね。
「うんっ!恭介、好き、大好き!」
俺たちは新婚初夜のような甘い一時を過ごした─────。
end
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