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「平凡だけどかっこよくなろうと頑張ってオシャレしてるところとか健気で可愛いなって思うし、寝不足で授業中寝てるときとかあるじゃん?寝てるときいっつも唇半開きなんだよなー。もうその半開きの唇にキスして舌入れたくなっちゃうんだよ!あと体育の前に着替える時なんて、ワイシャツのボタンわざわざ一つ一つ外して脱いだりするとか滅茶苦茶エロいし、段々見えてくる白い肌とかマジで堪んねぇ。ほんと勃つかと思った。それに調理実習の時、不器用なのに頑張って野菜切ったりとか、あ、でもうっかり鍋に触れて火傷した時は心配したなぁ。あと俺が怪我したとき絆創膏くれたりとかしていい奥さんになるなーって思った。あとは、」
「あーあーもういいっ!長いっ!!」
どんだけ見てんだよお前!
うーわはっず……!
なんでそんな見てんの。
俺について語る田中は楽しそうで輝いていた。
どうやら本気で俺のことが好きらしい。
本気だとわかった瞬間、心なしかドキドキしてきた気がする。
いや、ストーカーじみてるコイツが心臓に悪いだけだ。
あと無駄にコイツがイケメンだから。
「あれ、もういいのか?」
「あぁ。聞いてて恥ずいからやめろ」
「わかってくれた?俺本気だからね」
急に真面目にそう言うものだからどう返していいか分からなくなり口を噤む。
「あ……えと、田中。多分、多分だけど、とりあえず、キスくらいは大丈夫だと、思う………」
おい!何言っちゃってんの俺?!
少しくらいならーってのが一番危ないんだって!
キスくらいが気づいたらセックスにーなんてことになりかねないだろ!!
「マジで?」
「いや、待って。やっぱ今のなし、やめよ」
流されるとこだった。
あぶねー!
イケメン怖ぇよ!
よく二年間友達やってたな俺。
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