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モノクロの世界
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ただただ女々しい。
切なめ。
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─────
───
貴方は今どこにいるのですか。
貴方は今誰といるのですか。
貴方は今何をしているのですか。
貴方の見える景色から、心から、僕はもう消えましたか。
僕の隣から君がいなくなってから、僕の世界はモノクロになりました。
ふぅ、とため息を吐きスマホの画面を暗くする。
未だに消せない写真達。
未だにやめられない貴方とのライン。
貴方は好きな人が出来たと言った。
前に進めていないのは僕だけ。
それが悔しくて、悔しくて、僕は嘘をついた。
迷いのある君に、自分に正直になって頑張れ、と。
実際、応援したい気持ちもあった。
君が幸せになれるなら、と。
でも本当は戻ってきて欲しかった。
あの子のとこに行かないで。
僕なんかよりもずっと可愛くて、小さくて、目は大きくて、胸もあって、柔らかい女の子。
素直で真っ直ぐで純粋無垢なあの子。
僕とは性も見た目も性格も、何もかもが正反対なあの子。
僕のことをもう好きではないとわかっているのに。
「いかないで………」
雫が頬を伝った。
恋心か、未練か。
わからない。
ただ、君の傍にいたい───。
end
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