アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
悪い癖 パート1
-
あいつの部屋はマンションの20階にあった。
どんだけ高い所に住んでんだよ。
俺は絶対に住めない。
だって、高い所は無理だからな。
そして、今、俺はあいつの部屋であろう扉の前に立っている。
「どうして入らないの?」って思っただろう。
入らないのは、入る勇気がないからだ。
もし、違う部屋だったら...と思うと、なかなか入れない。
正直、帰りたい。
でも、これは俺の仕事だ。
やらなければ。
意を決してインターホンを押す。
ピンポーンと鳴った後、数秒間、無言が続く。
「出ねえ......」
(いないのか?)
と思い、もう一度押した。
また、無言が続く。
「これは留守かなー」
と、言いつつも俺は扉に手を掛ける。
回してみれば......
ガッチャ...
という音と一緒に、
「やっぱり開いた。」
扉が少し開いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 31