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特別編 日高の誕生日 パート2
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「ねえ、奏。」
「なんだ?」
突然、俺に話を振ってきた日高。
さっきまでの笑顔はない。
「奏はさ、覚えている? 昔、ボクに誕生日プレゼントくれたこと。」
「えっ!奏そんなことしてたの!?」
ちょっと知樹さん。何ですかその言い方。
確かに君の誕生日の時はいつも素っ気なく『おめでとう』くらいしか言いませんでしたけど…
まず、日高の誕生日の時にプレゼントなんてあげたっけ…
「すまん。覚えてない。」
「そっか。そりゃ1度だけだったし小学生の時くらいだったからね。 覚えてないのも仕方が無いよ。」
と言いつつもションボリする日高。
なんか悪いことをした気分になる俺。
そこに、
キーンコーンカーンコーン
と鳴り響く授業開始のチャイム。
「じゃあ、また後でね。」
「またね!奏!」
2人ともそれぞれの席に戻っていく。
チャイムのおかげで助かったような気もするが、この時の授業は俺の頭の中に何1つ入ってこなかった。
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