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「あの、麗さ...」
「う...ふぇ...」
うう...びっくりした...ころんじゃうかとおもった...
麗の目にはみるみるうちに涙が溜まっていく。
その様子を見て柚木は焦った。
「えっ!麗さん、泣かないでください!どこか痛いですか?」
「ん...っ...う...」
「柚木、貸せ」
「はいっ」
柚木から獅琉へと渡された麗は獅琉の首にしがみつく。
「し、しぃ...っ」
「びっくりしたなー、麗。今度からは気付けろよ?」
「ん...」
小さく頷いた麗の背中を摩りながら獅琉は麗に言うと、麗を膝の上に乗せたままカーペットの上に座り、ドライヤーのスイッチを入れる。
「このまま髪乾かすからな。」
「ん...は、ぃ...」
濡れたままだった白い髪を獅琉の大きな手で梳きながら乾かしていく。
乾いていくうちに麗の髪はいつもの様にふわふわになった。
しーの手...きもちい...
「よし、乾いたぞ。麗?寝るなよ?」
「んんー...」
「今日飯食わないならまた点滴だぞ」
「...や...」
「じゃあ起きろ。柚木!」
「はい、準備できてますよ。麗さんにはお粥用意したんですけどよかったですか?」
「ああ。」
再び獅琉に抱えられて麗はテーブルへと移動した。
椅子に座った麗は柚木の作ったお粥を見て嬉しそうに言う。
「おかゆ...!たまごの...っ」
「そうですよ!麗さん好きでしたよね?今日は食べてくれますか?」
「んっ、ぼくユズのおかゆすき...」
「は...、麗さん可愛すぎます!!!」
「お前にはやらん。麗、ゆっくり食べろよ。」
「おかゆ...」
獅琉は既にお粥のことしか頭にない麗にスプーンを渡し、髪が邪魔にならないように耳にかけてやる。
「麗さん髪伸びましたよね、そろそろ切り...あ。」
麗の髪を見ていた柚木が動きを止めて気まずそうに獅琉を見る。
「あ?なんだよ?」
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