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麗は初めて一人で部屋の外に出た。
広い家の中でどこに行けば《外》へ行けるのか、そこがどんな世界なのかも想像できないが麗はとにかく部屋離れるために廊下を歩いた。
おうち...こんなに広かったんだ...どっちに行けばいいのかなぁ...
広い廊下をびくびくしながら歩いていると後ろから服を掴まれる。
「ぅにゃぁっ!」
「おい、ガキ。ここで何してんだ。」
頭の上から聞こえてきたのは知らない声。
「ふぇ...っ」
初めて聞く声に麗の目からは再び涙が溢れる。
「おいっ...何泣いてんだよ...!」
男は慌てたように麗を抱き上げる。
「泣くなよ...怖がらせるつもりじゃなかった...」
「ううぅっ...しー...っ」
「ああ?何?ほら、泣きやめ」
男は体を揺らして麗をあやそうとする。
この人...こわくない?
麗がゆっくり顔を上げると見えたのは金髪の男。
ユズと同じ色の頭だ...
「お、泣き止んだか?」
「...」
麗がぱちぱちと目を瞬かせていると、男が笑った。
「ふっ...何ビックリしてんだよ~」
あ...笑うと優しい目...
「それにしてもお前白くて綺麗だな~」
「う...きれい?」
「おー、綺麗だ。名前は?」
「ん、れい...」
「麗?またかわいい名前だな。」
「しーが...つけてくれたの...」
「へぇ?しー?そいつに着いてきたのか?どこからこの家に入った?」
「う?僕、ずっとここにいた...」
「は?ていうか僕?お前、女の子だよな...?」
「む...僕、おとこのこ...っ」
「こんなかわいい顔してんのに男かよ...いやでもこれならイケるな...」
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