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10-1side麗
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獅琉が仕事に出かける日、麗はいつも部屋のドアまで獅琉を送っている。
「行ってくる、鍵かけてくけど脱走すんなよ」
「ん...」
寂しさからこみ上げる涙を堪えて頷く。
「麗、早めに帰ってくるからんな顔すんな」
「うん...」
獅琉に頭を撫でられ、もう一度頷く。
いつもだったらこのまま獅琉は出掛けていく。
しかし最近は違っていた。
「麗...」
名前を呼ばれて顔を上げると目の前に獅琉の端整な顔がすぐ近くにある。
「し...んぅ...っ」
気付くと唇が重なっていて。
「お前いつになったら目閉じれるようになるんだよ」
キスをした後、獅琉はいつも優しく笑って麗の唇を舐めてから離れていく。
またキスされたぁ...っ
唇を押さえて真っ赤になっている麗を見つめて
「じゃあ、行ってくる。」
と言い残し獅琉は出かけていった。
一人取り残された麗はその場にぺたんと座り込む。
「うぅ...かおあつい...」
しーにキスされると胸がどきどき苦しい...どうして...?
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