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麗がしばらくそのままぼーっとしているとドアが開いた。
「麗さーん、朝ごはん持ってきましたよー...って、どうしたんですか!?体調悪いんすか!?」
座り込んでいる麗を見て驚いたように柚木が声をかける。
「う~...ユズ...ぼくね、変なの...」
「どうしたんですか!?どこか痛いですか?苦しいですか?」
「胸がね...きゅう~って...くるしいよ...」
「む、胸ですか!?呼吸が苦しいんですか!?ちょっと待ってくださいね!すぐ山瀬さん呼びますからっ!」
柚木は食事を置いて麗を抱き上げながら山瀬に電話をかけ始める。
「あっ、山瀬さんですか!東雲組の柚木です...はい。今麗さん胸が苦しいって言ってて...すぐに来てもらえませんか?...はい、はい。顔色は悪くありません...あ、ちょっと赤いかな...。はい、そうです...仕事に出かけてます...はい。...了解しました。お願いします。」
「失礼します」と言って電話を切った柚木は麗をベッドに寝かせ、麗のおでこに手を当てる。
「すぐに山瀬さんが来てくれますから...熱はないみたいですね。まだ苦しいですか?」
「ん...ユズ、ぼくげんきだよ?」
「だめですよ!起き上がっちゃ!若にも一応連絡しておくので、心配しないで下さい。」
すぐに獅琉に電話をかけ始めた柚木に麗は焦る。
しーが帰ってきちゃったらまた胸が苦しくなっちゃう...!
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