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柚木からの着信は『麗の体調が悪い、山瀬を呼んだ』
というもので、獅琉を焦らせるのには十分すぎる内容だった。
すぐに本家を出て車に乗り、待機していた中平に言った。
「中平!!家までぶっ飛ばせ、俺が許す」
「え、あっ...はいっ!」
朝は元気そうだったのに...山瀬がもう着いてるから大丈夫だとは思うが...
泣いてねーよな、麗...
「あの...若、家の方で何かあったんですか?」
運転しながら中平が恐る恐るといった雰囲気で話しかけてくる。
「...柚木から連絡があった。麗の体調が悪いらしい」
麗が脱走した事件があり、中平に話すのは少し気に入らなかったが事情を説明してやる。
「えっ!?麗が?」
「気安く名前呼んでんじゃねーよ殺すぞさんを付けろボケ」
後ろから運転席を蹴り上げる。
「うわっ!謝りますからやめてください!」
「麗に手出すなよ下半身馬鹿」
「ひどっ!出しませんよ!」
「ふん...どうだか」
「俺どんだけ信用無いんスか!?」
「ぐだぐだしゃべってねーで運転しろ」
「う、はい...」
その後15分程で家に着き獅琉は麗のいる部屋へ急いだ。
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