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見下ろした麗の表情はとろんとしていて呼吸はまだ荒い。
...やりすぎたか?
「おい、大丈夫か?」
「はぁ...っ...ん...」
小さく頷いた麗を抱き起こして再び膝の上に乗せる。
麗の背中を摩りながら呼吸が落ち着くのを待つ。
その間に現在時刻を確認すると時刻は午後2時を過ぎたところだった。
また朝から何も食ってねーんだろうな...
「麗、朝から何か食ったか?」
呼吸が落ち着いてきた麗に問うと予想通り「食べてない」と返事が返ってきた。
「ん、じゃあ何か食べろ。食いたいもんあるか?」
その問いにも「ない」と答える麗。
「だめだ、何なら食えそう?」
「んん...っ...しー...」
「何だよ」
獅琉を見上げる麗の目にはいつの間にか涙がたまっていた。
その瞼を撫でながら麗を嗜める。
「泣いたってだめだ」
「ちが...っ...しー...あのね...」
「...?」
そこで獅琉は麗が何かを訴えようとしていることに気付いた。
「麗?どうした?」
獅琉がそう尋ねると麗の真っ赤な目から涙がぼろぼろ零れ落ちて麗の頬を濡らした。
「ひっく...っう...ぼく...っ...うぅっ...」
「ん?泣いてちゃ分かんねーぞ」
獅琉は静かに麗に問い掛けるが内心はまさかさっき舌を入れてしまったことが嫌で泣いているのではないかとビクビクしていた。
「ううう...ごめ、なさ...っ...ぼく...へんっ...ふぇぇ...ひっ...ぅ」
「変?」
「ん...っ...ひっく...も、おりる...ううっ...」
そう言って膝から降りようとする麗。
麗が俺の膝から降りたがるなんて今まで一度も...何が...あ...
────まさかこいつ...
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