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「しー...?ぼく、ぼく...っ...ごめんなさい...っ」
小さな背中から聞こえた謝罪の声に獅琉は眉を顰める。
「あ?お前さっきから何謝ってんだ?」
「ん...うぅ...ぼくもう、あかちゃんじゃないのに...っ...」
「赤ちゃんじゃないのに?」
「さっき...う...お、おもらし...しちゃっ、ふぇ...っ」
「...は?」
お漏らし?なんてしたか?
「ぼく...っ、がまん...ひっく...しよ、って...おもったの...けど...っ...でちゃっ...ぅっ...」
あ...さっき射精したことか?
「あれはお漏らしじゃねーよ。男なら当たり前。初めてだからびっくりしただけだ」
「そうな、の?...っ...ぼく、さわられ、って...ひっく...きもち...くて...っ」
「ん、仕方ねーよ。俺が悪かった、ごめん」
「ううっ...びっくり...っでも、やじゃなか...った...ふぇぇ...っしぃ、わるくな...っ」
「うん、わかったよ...麗は優しいな」
「ん、しぃ...しーっ...」
何度も名前を呼ぶ麗を後ろから抱きしめて頬に流れる涙を拭ってやる。
「なぁ、嫌じゃなかったならまた...触ってもいいか?」
耳に唇を寄せて言うとくすぐったそうに肩を竦ませた麗が頷いた。
「ぼく...しー、すき...」
今までに何度も聞いたその言葉だったが獅琉はその日、なんだか泣きたいようなもどかしいような暖かい気持ちになった。
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