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15-1
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その日麗はいつものように獅琉に抱き締められて、大きなベッドの上で眠っていた。
大好きな獅琉に抱き締められながら眠る、麗の幸せな時間。
そんな麗の意識は、髪を優しく撫でられるのを感じて深い眠りから浮上する。
んん...ぅ...
「...い...れい...」
...しー?
聞きなれた声で呼ばれて麗はゆっくり目を開けた。
「む...んんっぅ...」
「起きたか?」
目の前に獅琉の端整な顔がぼんやりと見えて両手で目を擦る。
「こら、擦んな。腫れるぞ」
そう言うと獅琉が麗の手を掴んで瞼にキスを落とす。
「う...ぅ...しー...おはよ...?」
まだはっきりと覚醒しない意識の中獅琉に挨拶をすると近くで獅琉が笑ったのを感じた。
「ん、おはよ。そろそろ起きろよ。置いてくぞ」
そう言うと獅琉はもう一度麗の頭を撫で、ベッドから降りて部屋を出る準備を始める。
もう...起きちゃうの...?
麗はしばらく獅琉の様子を眺めていたがやがてゆっくりと起き上がって獅琉に尋ねた。
「しー...おしごと?」
またお留守番かなぁ...
麗の言葉を聞いた獅琉は振り返り、呆れたように答えた。
「ばーか、今日は一緒に出かけるって昨日言っただろ?まぁ...確かにお前眠そうだったもんな」
お出かけ...?そうだっけ?
「ぼーっとしてないでお前も準備しろよ?今服持ってくるから」
そう言い残して麗の服を取りに行った獅琉の背中を見送り、自分の腕と足を見下ろした。
しーと一緒にお出かけ...嬉しいけど...ちょっとだけやだなぁ...
僕、みんなと違うから...
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