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「麗?どうした?」
引き攣っている麗の表情を見て獅琉が心配そうに顔を覗き込む。
「ん...ぼく...おそと、こわい...」
「怖い?何が怖いんだ」
一旦麗の服を置いてから麗を抱き上げ、外が怖いと言う麗を慰める。
「ぼく...みんなとちがう...っ...しろくて...へんっ...ぼくのことみんな、みる...っ」
「なー、麗。何回も言っただろ?麗は変じゃねーって」
「でも...っ...ふつうとちがう...ぼく...っ」
「普通じゃないのなんて当たり前だろ。お前は、特別なんだよ」
「とくべつ?」
獅琉の言葉に麗が顔を上げる。
「ああ。お前は俺の特別だし、周りの奴らと違うのは当然だ。俺のうさぎなんだから白くて小さくてかわいい、自信持て。それにお前のこと馬鹿にする奴なんかいたら俺が始末するから安心しろ」
麗はしばらくぱちぱちと瞬きをして獅琉を見つめていたが、やがてにっこり笑って獅琉の首に抱きついた。
「機嫌直ったなら着替えるぞ」
「うんっ」
僕、しーのうさぎさんだから自信持たなくちゃ...っ!
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