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獅琉の腕から降ろしてもらった麗は着替え始める。
獅琉の大きなTシャツを脱いでぴったりのサイズの白いシャツを着ようとすると獅琉に止められる。
「麗、服着る前に日焼け止め忘れんな」
「あ...」
そうだった。日焼け止め...ぬりぬりしなきゃ...
山瀬さんからもらった日焼け止め...
麗が使っている日焼け止めは、市販のものではなく山瀬から処方された日焼け止めだ。
これを塗り忘れたまま日光の下に出ると、日焼けして火傷のようになってしまうので塗り忘れるわけにはいかない。
「こっち来い」
獅琉に呼ばれて下着姿のまま獅琉の前に立ち、顔や腕、首筋に日焼け止めを塗ってもらう。
「よし、服着ていいぞ」
塗り終えた獅琉にそう言われて襟と袖口が紺色になっている落ち着いた雰囲気の白いシャツに袖を通す。
ボタンを自分できちんと留めてから次はスキニーのジーンズを履く。
靴下もきちんと履いて獅琉を見上げると獅琉は「ボタン掛け違えてないか?」と言いながら麗に黒色のパーカーを羽織らせる。
本当は獅琉は、麗に七分丈や半ズボンを履かせたりしてかわいい服装をさせてやりたいのだが、紫外線を避けるためにどうしても黒っぽい長袖長ズボンになりがちになってしまう。
「よし、外出たらちゃんとフードも被れよ」
「うんっ」
お外は明るいから忘れないようにしなくちゃ...!
着替え終えた麗を抱き上げ椅子に座らせて、獅琉はキッチンに入り麗に聞く。
「何食いたい?今日は柚木が準備で忙しいから俺が用意する」
「ん...りんご...」
「りんご?分かった。ちょっと待ってろ」
慣れない服にそわそわしながら麗は獅琉を待った。
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