アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
17-2
-
ほのぼのとした二人のやりとりをしばらく見ていると部屋の外から獅琉に声がかかる。
「若、柚木です」
「ああ...
わかってる」
元々今日は仕事があって本家に来ていた獅琉。
「親父、少し麗のことみててくれ」
突然そう言った獅琉を不安そうに麗が見上げてくるが、流石に仕事に連れていくわけにはいかないので預けていくしかない。
「しー...おしごと?ぼく...んん...」
慣れない場所に置いていかれる不安から、うるうると涙が滲み出した麗の目を見て、獅琉が麗に向かって手を広げる。
「おいで」
体当たりするように腕の中に飛び込んで来た麗をしっかり抱きしめて言う。
「麗、親父と待ってられるか?」
「ううう...っ...しぃ、はやくかえってきて...」
「ん、帰ったら何したい?いい子にしてたら何でも言うこと聞いてやるよ」
「ん...しーと、おふろ...それで...しーとねるの...」
「何お前、そんな事でいいのか?それだったらいつもしてんだろ?」
「んんっ...や...するのぉ...」
「あー、わかったわかった。じゃあいい子にしてろよ?」
「...ん」
しっかりと麗が頷いたことを確認してから麗を離す。
「親父、頼んだ」
狼にそう言うと
「ああ、早く帰ってきてやれよ」
と返事が返って来た。
それに「わかってる」と返して、最後に麗の頭を撫でて部屋を出た。
廊下に出ると柚木が立っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 374