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柚木は獅琉が出てきたのを確認すると無言で茶封筒を渡した。
「若が以前頼んでいたものです」
二人は歩きながら、会話を続ける。
「ああ、助かった。それで今日は?」
「近くで少し抗争があったみたいで...」
「あ?うちの組じゃねーだろ」
「はい。今回やられたのは志場(シバ)組です。なんでも徹底的にやられて組はほぼ壊滅状態だそうです」
「志場組?」
志場組って確かうちと仲良くやってたとこじゃねぇか?
「どこがやったんだ」
「喜川組です」
「あー、なるほどな...」
こないだ親父が言ってたところか…
「はい、最近多いみたいです。喜川組を相手にした抗争」
「へぇ?」
玄関まで来た二人は立ち止まり、獅琉は柚木を見た。
「それでこの封筒に喜川組の組長さんの情報が入ってるんだな?」
先ほど柚木から受け取った封筒をつまみ上げながら言うと柚木が頷く。
「...それで今から志場組の後処理ってことか?」
「はい。怪我人が多数いるので...山瀬さんが先に着いてると思いますが...」
なんでこいつこんなに嫌そうなんだ...?
まぁ、いいか。
「行くぞ」
早く終わらせて帰んなきゃな...麗が待ってる。
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