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「誤魔化さなくってもいいよ~?別に僕偏見とかないしね?」
「いや、ちょっと待て。本気でお前が何言ってるか理解できない」
「え...!?!?まさか...何もなかったの!?」
「だから...なんの話だ...」
見えてこない山瀬の話にうんざりした獅琉は顳顬を押さえて溜息をつく。
「だからぁ~、この間は麗くんと進展あったかって聞いてるの!何もなかったなんてことないでしょう?」
この間...?麗と山瀬が何か話してた時か?
「は?進展もクソもなにもな...あ...」
あの後...ガッツリ手出したんだった...
「やっぱり心当たりあるんじゃんかー!で、どうなの?」
「いや...」
「ど、う、な、の?」
「...っ」
山瀬の迫力に負けた獅琉は、その日あったことを話した。
話していくうちに山瀬の表情はどんどん厳しくなる。
「...って感じだ」
「で?」
話し終える頃には口調も声のトーンも素の山瀬に戻っていた。
「いや...それだけ...」
「それだけ...?お前何考えてんの」
「...悪かったと思ってるよ」
「何が」
「麗に手出したことだよ。何も知らないからって酷いことした」
「そこじゃーねーだろ」
「なに...?」
「麗くんはお前が思ってる以上にいろんなこと考えてる。麗くんの好きの意味ちゃんと考えろ。その気持ちに応えるのか応えないのか...どういう関係でいたいのか、考えろ。そんでちゃんと話せ。お前が反省するべきは、麗くんに手出したことじゃねーだろ。関係を有耶無耶にしてることだ」
「でも...、麗は...俺なんかでいいのか...?」
「それは麗くんが決めることだ」
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