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21-1side麗
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「...ん...ぅ」
麗が目を覚ますと目の前に見えたのは、獅琉の整った綺麗な顔だった。
しー、と獅琉を呼ぼうとして麗は固まる。
声が出ないのだ。
風邪をひいた時のように喉がヒリヒリと痛んで発声することができない。
どうして...?風邪ひいちゃったかな...しーに怒られちゃう...っ
麗が喉元に手を当ててもぞもぞしていると獅琉の腕が伸びてきて抱きこまれる。
しー、おきたのかな?
腕の中から獅琉を見上げるが、起きた気配はなく切れ長の目は閉じられたままだ。
うう...まだ寝てる...
ふと自分の手元に目線を戻した麗があることに気付いた。
しー、どうして服着てないの...?
いつもは黒いスウェット姿で寝ている獅琉が何故かパンツ一枚で眠っている。
暑かったのかなぁ...?
まぁいいか、と麗がもう一度眠りにつこうと獅琉の胸元に顔を擦り寄せると、獅琉の大きな手が服の上から麗のお尻を掴んだ。
麗はびっくりして声をだそうとしたが出てくるのはヒュっという息を吸い込む音だけ。
慌てて顔を上げると獅琉が意地悪な笑顔を浮かべて麗を見つめていた。
「何人の体じろじろ見てんだ?」
「見てないもん!」と言い返そうとするが声が出せないので、麗はキッと獅琉を睨み付ける。
「そんな顔しても怖くねーぞ?昨日の夜はあんなに可愛かったのに」
獅琉に鼻をつままれながら麗は昨日の夜を思い出していた。
「まさかお前覚えてないなんて言わねーよな?」
昨日...?ぼく、ろうのところに行って、お留守番して...お散歩して...?
その後は...?
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