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21-3
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やりすぎ...?
「ほんっとに...この歳になってこんなチビに夢中になるなんて...」
頭の上で大きく溜息を吐く獅琉を不思議そうに見つめているとその視線に獅琉が気付き、
「ん?あ。お前なんか飲め。少し喉楽になるかも...水なら飲めるか?」
と尋ねた。
麗が頷くとソファテーブルの上に置いてあったペットボトルに獅琉が手を伸ばした。
獅琉の腕の中でそれを受け取ろうとするが、先に獅琉がペットボトルに口をつけてしまう。
あ...しーも飲むのかな...?
その様子をぼんやりと見ていると突然顎を掴まれて唇が重なった。
「...っ!...んんっ...」
舌を捩じ込まれて口を開くと冷たい液体が送られてきた。
「ん...っ...ぅ、んん...っ」
口の端から零しながらもそれを飲み込むと、獅琉の唇は離れて行った。
「う...っ...、はぁ...っん...」
「ん。ちゃんと飲み込んだな、えらいえらい。喉楽になったか?」
麗の口元を拭いながら笑ってそんなことを言う獅琉の胸元に再び顔を埋める麗。
やっぱり意地悪だ...っ
「何お前照れてんのか?昨日もっと恥ずかしいことしただろ...?」
尚も耳元で揶揄ってくる獅琉に麗の瞳に涙が滲み始める。
「うぅ...っ」
「麗?」
「ば、かぁ...っ」
掠れた声でそう言うと獅琉は麗の頭をぐしゃぐしゃと撫でて謝った。
「あー...悪かった...泣くな。ごめん...俺滅茶苦茶浮かれてる...」
「...?」
「いや...麗が俺を受け入れてくれて、嬉しい...って何言わせんだよ...っ」
ふい、とそっぽを向いてしまった獅琉。しかし麗には綺麗にアッシュに染められた髪の間から見える耳が赤くなっているのが見えていた。
あ...しー、照れてる...?
ふふ、と麗が笑うと「笑ってんじゃねぇ」と獅琉におでこを小突かれたが麗を見つめるその目は優しい。
ぎゅっと獅琉の首に抱き着くと獅琉も優しく麗を抱き締め返した。
僕、やっぱりしーが世界で一番だいすき...
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