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21-2
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翌朝ベッドでぐったりしている麗の様子を気にしつつ仕事に行く準備を始める。
初めて麗とシた日以来、獅琉はほぼ毎日麗を抱いていた。
そのせいで麗は日中ベッドの上で過ごすことが多くなった。
「麗、大丈夫か?」
「...ん」
横になったまま小さく頷く麗の唇に自らの唇を重ねてジャケットを羽織る。
「じゃあ行ってくる。今日は山瀬が検診に来るから、大人しくしてろよ。脱走と浮気はすんなよ」
まぁ、そんな体力は残ってねーだろうけどな。
「ん...しー...」
「あ?」
「はやく...かえってきて、ね...」
「ああ、いい子にしてろよ」
「うん」
部屋から出てドアに鍵をかけて玄関まで、すれ違う連中に適当に挨拶を返しながら向かっている途中、柚木に会った。
「若、おはようございます」
「ああ」
「今日は麗さん、定期検診の日でしたよね?」
「ああ、お前今日は麗を見ててくれ。運転は中平に任せる」
「分かりました、お気を付けて」
「じゃあな、頼んだぞ」
柚木の頭にぽんと手を乗せて再び歩き出す。
久しぶりに帰りに麗に何か土産でも買っていくかな。
まぁ、あいつはそれよりも俺の帰りを喜ぶんだろうけど。
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