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22-3side麗
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獅琉が部屋を出てから、ベッドの上でお気に入りのうさぎのぬいぐるみを撫でたり、抱きついたりして過ごしていた麗の耳にドアをノックする音とのんびりした声が聞こえた。
「トントン〜麗くん〜僕だよ〜」
「やませさん...!」
昔からずっと麗のために定期検診を行ってくれている山瀬をいつもだったらドアのところでお迎えするのだが、今日は昨晩の疲れから起き上がることが出来ない。
「麗くん?いないの?入るよ?」
次にドアが開く音が聞こえて足音が近付いてきた。
「麗くん...?ほんとにいないの?」
寝室にひょっこり顔を出した山瀬に手を伸ばしてここにいるよ、と伝える麗。
「あ!麗くんいた〜!よかった〜いなくなっちゃったかと思ったよ。寝てたのかな?」
違うよ、と首を振って麗が答えると不思議そうに首を傾げる山瀬。
「...麗くん?体調悪いの?元気ないね」
麗に近づきながらそう言う山瀬に「大丈夫だよ」と言ってみるが、まだ少し声が掠れていた。
「うーん?風邪でも引いたのかな?喉の調子悪そうだね、少し起き上がれるかな?」
僕、腰痛くて起き上がれないよ...
小さく首を振ると山瀬は「じゃあそのままで良いからね、少しシャツ捲るね」と言いながら聴診器を取り出し、麗のシャツを捲った。
「少し冷たいかもしれないけど我慢し...て...」
山瀬は目の前に晒された麗の肌に言葉を失った。
そこに在ったのは麗の首筋から胸元、お腹にまで数え切れない程散りばめられた紅い痕。
「ちょ...っと、麗くん...これ」
「...?」
「これ...つけたの、獅琉だよね?」
その内の1つを指差しながら麗に訊ねるとこくりと頷く麗。
山瀬は溜息が出そうになるのをなんとか堪えながら麗に微笑んだ。
「ごめんね、麗くん。もう少し体を見せてもらってもいいかな?」
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