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遠山葉瑠夏至上主義者達 2
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彼らの生徒会としての仕事は完璧だった。
どんなに忙しくても書類が遅延することはない。
それが遠山が来てからはどうだろう。
「「え~!静ちゃんばっかりズルいよ」」
「葉瑠夏、僕たちのものあげるからね!」
「大好きな葉瑠夏にあげるよ!」
「おう!サンキューな!海、彗!」
「そんなに食いたきゃ俺様のもやるぞ」
「・・・・おれ・・・も・・・・・あげる」
「帝と廉もサンキュー!でもいくら俺でもそんなにいっぱいは食べれないって!あ、そうだ、だったら皆で分けあって食べようぜ!そしたらいろんな物食べれるし!」
「葉瑠夏は本当に優しいですね」
遠山を囲むようにして一般席にて食事をし、遠山を構い倒し生徒会としての仕事もしない。
そもそもの発端は遠山が5月という中途半端な時期に編入してきたことから始まる。
まず案内役として校門まで迎えに来た副会長――柳静雅を「笑顔が気持ち悪い」と落とし。
双子会計――宮内海・彗の「どっちがどっちでしょうゲーム」で見事双子を見分け。
口下手で上手く言葉が出てこない書記――来須廉に「お前の言いたいことは全部解るから」と懐かせ。
「お前気に入った、俺様のセフレになれ」と言った生徒会長――桐生帝を殴り余計に気に入られて。
全員が遠山を気に入り自分のものにしようと日々牽制しあっている。
遠山もそれを当然のように受け入れる。
「それにしても・・・・君はいつまでここにいるつもりですか?」
柳の一言で今まで一言も喋らず静かに遠山の隣に座っていた長山に生徒会メンバーの視線が一斉に向いた。
「「平凡のくせに葉瑠夏が優しいからって調子にのらないでよね」」
「うぜぇんだよ、てめぇとっとと消えやがれ」
「・・・・・・・じゃま」
突き刺さるような視線、それを真っ正面から受けてもなお長山は困った様に笑うだけだった。
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