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comedy 2
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「やっぱり我慢できない」
「制裁するべきだ」
「でも櫻川様は禁止って・・・」
「だから、要はばれなければいいんだよ」
「遠山葉瑠夏はダメ。生徒会の皆様がいつも一緒にいらっしゃる。遠山葉瑠夏に何かあればすぐ皆様の耳に入る。そしたら真っ先に疑われるのは親衛隊(僕たち)」
「だからターゲットは平凡のくせに生徒会の皆様に取り入ろうとする長山太一」
「長山太一は隔離校舎所属。何かあっても誰も気にしない。ばれることなんて絶対ないよ」
遠山と長山、生徒会が去った食堂の一角で声を潜め話す集団。
なにかが動き出す予感
そして喜劇第二幕が開演する。
「うまっ!これ滅茶苦茶旨いな!」
「ふふ喜んでもらえて良かったです。紅茶もどうですか」
「「葉瑠夏、これも食べてみて?と~ても美味しいから」」
「・・・・これ」
「俺様が食べさせてやるよ」
生徒会室で繰り広げられるのは、先程と全く同じ光景。
生徒会室の真ん中に位置する多分来客用だろう応接セット。
ソファに座りながら遠山は与えられるお菓子をひたすら食べていた。
クッキーにチョコ、ケーキにマカロン、高級感溢れるお菓子が次から次へと遠山の口に消えていく。
やはり喋りながら食べるものだから食べ滓が口から飛び散り、慌てて飲む紅茶は口の端から垂れ乱暴に置いたマグカップからは中身が零れテーブルの上を汚していく。
それを生徒会は愛おしいものを見るような瞳で見つめる。
その光景を長山は前に座りながら眺めていた。
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