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動き出す影 2
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「・・・・・話?」
「親衛隊は貴方への制裁を開始しました」
瞬間教室内がざわついた。
「・・・・・・・・へぇ」
先程見せた優しい笑みとは異なり、冷たい笑み。
櫻川は思わず足を一歩後ろに引いた。
「き、昨日の生徒会室へ行ったことが引き金となっています」
「・・・・ああ、だからか・・・」
長山は少し考える素振りを見せてから黒い封筒を取り出した。
そしてそのまま逆さにする。
カシャンカシャンカシャン
落ちてきたのはカッターの刃。
室内の空気が1℃~2℃下がったような気がした。
殺気だつ周りの不良達。
「そっ、それはいつっ・・・・!」
「ん?今朝、内履きを履こうと思ったら靴箱に入ってた」
「申し訳ありません!僕の指導不足です!」
櫻川は顔を青くさせ土下座でもしそうな勢いで頭を下げた。
「・・・?どーして碧が謝る?」
「僕にもっと力があったら・・・・っ!」
「ふはっ」
長山は周りの空気などお構いなしというように声をあげて笑った。
「・・・・太一様?」
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