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光の先に見たもの 7
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何回か外から彼の様子を見るうちにクラスメートとの会話で彼の名前が太一だと知った。
彼の全てが知りたくて勇気を出して下駄箱を探した。
そこで彼の名前を知った。
" 長山太一 "
「・・・・ながやま・・・たいち・・・・・太一さま」
彼の名前を呟くと心がぽかぽかする
この気持ちはなんだろう
櫻川は自分の中にある曖昧な感情の正体を知りたくて、その日も隔離校舎へと向かった。
しかし、中を覗いても長山の姿はない。
どこに行かれたんだろ?
長山の行く場所なんて櫻川には解らない。
周りを見渡しても木が生い茂っているだけだ。
仕方なく今日は自身の教室に戻ることにした。
せっかくだし少し遠回りして帰ろう。
櫻川は木が生い茂っている方へと歩いていく。
しばらく行くと視界が開けた場所に出た。
ちょうどその場所だけ木がないのか日差しが差し込みとても暖かい 。
周りを見渡すとベンチが1つあり、そこに座っている人物を見て櫻川は息を飲んだ。
暖かな日差しのもとベンチに座り本を読んでいる、その人は今正に櫻川が探していた人なのだから。
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