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暇嫌いな俺
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暇が嫌い。自分が楽しいと思ったことだけしていたい。楽しいことをするための苦労はそれも楽しいからいいけど、楽しいことに結びつかん苦労はする必要ないと思ってる。
なんか色々考えて行動するとかめんどくさいし時間の無駄やしなんしに生きてんの?って思う。みんな命は有限ってことを忘れてる気がする。
…そういうと大概の人が口を揃えていう。「お前はほんまに我儘やな」
なんでやねん、そんなことない。
他人の世界の常識とか普通とか、そんなん俺には関係ない。俺には俺の常識がある。俺の世界では俺がなにより一番正しい。
小学校の時、合気道を習った。
痛かったから辞めた。
中学校の時、見た目がハデって理由でイキリミスに絡まれた。
うざかったからボコった。
そしたらなんか、気ついたら、ようわからんチームの頭になってた。
よーわからん他のチームと喧嘩しまくった。勝ってる間は楽しかったからこれもまあええか、と思ってたけど、勝ち続けるってことはまあー無くて、なんかよーわからんチームに負けた。ボコられて痛かったからチームをやめた。俺はそんとき初めて気づいたんやけど、中坊ヤンキーとかいうやつになってたらしい。
気ついたら、自分のチームの仲間以外はみんな俺を怖がった。こんな優しい顔してんのになんで怖がられなあかんねん、って思ったけど、やってきたことを改めて思い出すと…しゃーないよなって思った。でもいつまでもなんかよーわからんチームの頭やと思われて、ビビられるのはおもんないから偏差値クソ高い高校を受験してみた。ちなみに受験勉強なんかしてないから、先生とかには絶対無理やって言われてたけど、なんかやっぱ奇跡ってのはこの世にあって、奇跡的に受かった。もしかしたら俺天才ちゃうん、って思った。脱ヤンキー、誰にも俺がヤンキーやったことを知らんような、そんなとこに入学した。
入学したはいいけど、暇や。
みんなイイ子ちゃんしてきたんやろうなっていう奴らばっかり。金にモノ言わすアホばっかり。机にむかって勉強することに命かけてるやつばっかり。それがその人の世界の正解ならいうことないけど、ひとりぐらい、ひとりぐらいなんかおるやろクズみたいな奴。
そう思ってふらふら二年間を過ごした。単位たりひんひ留年しそうになったけど最後のテストで学年3位以内入ったから晴れて三年になれた。俺はやっぱ、なんかもってる。運とか、そういうの。
高校選択ミスったかーとも思うけど、まあええわなんでもな。テキトーがいちばん。でも馴れ合いはすきちゃう、めんどくさいし。
あー暇!ひま!ヒマ!
そんな時に見つけたのが、上田やった。
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