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好きな奴が いた
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好きな奴がいた
小さいときから側にいた
何でも話せた。
親がうるさいとか 先生がウザイとか
もちろん好きな奴がどうとかも話したりした。
けど好きな奴に関しては
そいつに一度も本当のことは話さなかった。
俺が好きなのはそいつだから。
相談にものってくれた。
時に涙を流したりもした
時に喧嘩もした
時に八つ当たりもした
けど 幸せだった
そいつといれるだけで
好きだとは 付き合ってくれとは 言えなかった。
俺は男で そいつも男。
叶うはずがない。
引かれるとか 嫌われるとか もう一緒にいれなくなるとか そんなことでビビって
俺の 心の中に 閉まっておいた。
そして今 そいつに告げる
「今まで 一緒にいてくれてありがとう。」
今までの感謝の気持ち
「俺はずっと、お前が好きだった」
今までの俺の気持ち
最後の一言は 少し嘘がまじった
けど、バレないように
今までで一番の笑顔を作って言った
「結婚相手と、末永く、幸せにしてください」
今日 そいつは 結婚した
相手は綺麗な女の人だった
さよなら俺の好きだった人
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