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イジメっ子とイジメられっ子の話
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「ばーか」
そんな言葉聞き飽きた。
死ねとかキモいとか消えろとかウザいとかそんなの
耳に穴が開くほど聞き飽きた。
俺を苛める奴等も
俺が苛められてるのに黙って見てる奴も
皆 いなくなればいいのに
俺が何かしたのかよ
怒らせたかよ 何なんだよ俺の顔が駄目なのか?俺の性格が嫌なのか?
嫌なら 変えてやるよ
それで やめてくれんなら何でもするよ
だから もう やめてくれ
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
疲れがたまってたのか
高熱が出た。
学校に休めるのが こんなにも嬉しいなんて
思いたくもなかった。
こんな感情 知りたくもなかった。
死にたい。この世から消えたい。誰とも関わりたくない。
頭の中では考えてんのに 実際はそんなこと怖くてできない。できるわけがない。
窓の外から大きい声が聞こえる。
「かーなざわっくん!」
聞いたことのある声
頭が痛くなる。体が重くなる。
「斎藤だよー!!」
俺を苛める奴の一人だ。
特に嫌いな。こいつは一番タチが悪い。中学の頃から苛められて 俺を苛めるために 高校も同じとこに来た。俺が世界で一番嫌いな奴。
「何してんの。早く帰りなよ…」
「せっかくお見舞いに来たのにー?」
「そんなの頼んでない。」
「…明日、学校楽しみだねー」
中学の一年の時まで俺は斎藤と仲が良かった。
いきなりだった。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
「最初っからいれてくれれば良かったのにぃ」
「ごめん」
俺が死んでもこいつは喜ぶだけだ。
「ホント、どうしたの」
「別に?」
「ね、どーして俺なの?」
「は?」
怖い。意味もわからないけど とにかく怖い
「ごめんなさい嫌なことがあれば謝ります。直します。だからもうやめて…」
「ちっ…」
「えっ?何っ?ごめんなさっ ぁ んっ?」
斎藤の思考がわからない
何で 嫌いな俺に
お前はキスしてるんだ?
「んっ ん、何でっやめっ、ごめっ なさっ」
斎藤が
俺の服の中に手を入れる
俺のズボンを下ろす
俺のソレを触ってくる
何で 何で 何でだろう
「ふ… う、うぁっ」
「え、かなざ「う、ばっ、」
「待て、「ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
何なんだよぉ!!嫌なことがあんな、ら言えばいいじゃんっよぉぉぉ!!ふざけんなよぉぉ!!何かしたか!!お、れがぁ!!悪い事したかよ!!も、やだ!!行きたくない!怖いもんっ!おまっ、お前が苛めてくるし」
「金沢っ!?」
「しょ、がっこうの時はっ優しかっ、たのに何で、だよ、そんなに俺が、嫌いっかよぉ!!」
…人生終わったな 全部言っちゃったし 涙止まんないし
絶対こいつ引いてるよ
明日からもっと酷いいじめにあうんだろうな
「金澤…」
「うるさい!!出てけ!!馬鹿!!お前なんか
大っ嫌いなんだよ!!」
「っ…か、かな」
うるさい 悪いのは全部こいつ。こいつのせいで俺の人生狂ったんだ。
なのに なのにさ
「…何でお前泣きそうな顔してんの?」
何で斎藤が すごい悲しそうな顔すんだよ
悲しいのは俺なのに
「今まで お前を苛めて
泣かせて ごめっ、ごめん!! ほんとごめん… 許してくれ、許してっ」
「何で 何で斎藤謝ってんの!?おまっ 俺のこと嫌いだろ」
「好きっ…好きなんだよっお前が!」
「は?」
意味がわからなかった
俺はキモいんじゃないのか?死んでほしいんじゃないのか?ウザイんじゃないのか?
「俺がどんなに優しくしても 見てくれないんだったら…こうするしかねぇじゃん!!」
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