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HappyHalloween
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…喉が渇いた。死ぬ。俺もう死ぬ。
俺の住んでる所から、人間の世界に降りてきたけど、誰の血吸えばいいんだよ。
もう帰らないと俺餓死する。
「大丈夫…、じゃないですよね」
「ん?」
声をかけたのは眼鏡をかけた少年だった。
いかにもぱっとしなさそうな奴だ。
だんだんと意識が朦朧としてくる。
あぁ、やばい倒れる、
「…、え、どうしたんですか!?え、えぇ?!ちょ、」
消えてく意識の中で、少年の焦った声だけが聞こえた。
「っは、………あれ?ここは、」
「すいません、僕の家です、」
特に何もないこの場所に、俺は寝かされていた。
「すまんな、出てく」
「え、いいんですか?まだ体調悪いんじゃ…」
「いや、俺血を探しててな」
「?病気、とかですか?」
「いや、吸血鬼なんだ」
「はぁ…ん?」
まぁそりゃ信じてもらえないだろうな。
人間にとって吸血鬼なんて空想の中の生き物だ。
どうせそろそろ餓死するんだし、ちょっと見せてもいいかな。
「ちょっと見てろよ?」
「え、はい」
そう言って俺は吸血鬼の姿へと変身する。
八重歯は鋭く目は赤く、背中からはコウモリの翼の様なものが生えてくる。
さぁ、どんな反応を見せるのか。
今までは皆、怖がって泣いて逃げてたからな。
楽しみだ。
「すご、い…、かっこいい、」
「は?」
「すごい、本物、っているんですね」
これはこれは予想外。
これは、いけるかもしれない。
「信じてくれるのか?」
「まぁ、目の前でこんなことされたら信じちゃいますよね…」
「俺に血を飲ませて欲しいと言われたら、どうする」
「え?え、えと、痛いんですか…?」
「まぁ、多少はな。」
「う、ぁ、それは、」
「けど、飲まないと俺が死ぬと言ったら…」
実際そうだ。俺がこの少年の血を飲まないと、きっと今日中には死ぬだろう。
知らない奴に血を飲ますなんて人間いないだろうけど。
「いや、やはり何でもない。悪かったな、邪魔した。「あの、死んじゃうなら、あげます、よ?」
「本当か…?」
「は、い…」
「今日出会った奴じゃないか、信用できるのか?」
「死んじゃうんでしょう?だったらあげるしかないです」
そう言うと少年は真っ直ぐ俺の方を向いた。
とても、綺麗な目をしてる。
「い、いいのか?」
「いいですから、やるなら、早く」
急かされたので、早くやるとしよう。
まずは首筋を舐める。
そして、牙を立て一気に刺す。
血が出てきたら吸う。
「あ、ぅあ、痛、まだっ?まだですか、?」
「美味しい…」
久しぶりに飲んだ血は、物凄く美味かった。
最後に傷を付けたところを少し舐めておしまい。
「はぁっ、終わった、なんか、頭ボーッとする、」
「大丈夫か?」
「らぃじょうぶ、です、よぉ…、ちょっと疲れただけで」
少年の顔は異様にエロくて、何か、変な感情が巻き起こる。
どうやら少年を気に入ったらしい。
「俺にこれからも血を提供してほしい」
そう一言、少年に言ってしまうぐらいには
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