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二
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「でもさ、仕事に支障出ないの?抜きたくなるでしょ?」
「だから散々出した仕事終わりに見てるんですよ、抜かなくても良いように」
「それに、俺も牡丹も休みの前だけって決めてるんです」
「なるほど、偉いねぇ……」
そうこう言っているうちに画面の中は盛り上がって来た。
「わ、凄いおっぱいだけでイっちゃった」
「マジすか!」
「お前微乳派じゃなかったのか」
「それとこれとは関係ないのだよ牡丹君!」
「落ち着け」
エロゲを放り出して薄氷も此方に加わった。
男三人寄り集まってAVに夢中になるなんて、思春期真っ只中の中学生みたいで笑える。
そういえば、此処で育った陰間達も思春期の頃はこういうものをこっそり見たんだろうかとふと思った。
「ねぇ、乳首だけでとか、本当に出来ると思う?」
竜胆兄さんが呟く。
「うーん、都市伝説じゃないですか?こんなの」
「演技かな、やっぱり」
「出来ますよ」
「え?」
「何、牡丹イかせた事あるの?」
竜胆兄さんが興味津々で聞いて来る。
「いや、僕が」
「は?」
「僕がイかされたんです」
「えぇー!?うっそ……」
「何だよその突然のカミングアウト」
「何々、お客さんに開発されちゃったの?いつから?気持ちいいの?」
「竜胆兄さんちょっと食いつき過ぎです」
そう言えば、この人少しSっ気あったんだっけ。
「勿体ぶって無いで兄さんに話してごらん、さぁ」
「僕のこと贔屓にしてくれてるお客さんに、ちょっと開発されちゃって」
「牡丹、それちょっとじゃねぇ」
「人が良さそうな顔してSみたいなんですよね、その人」
「へぇ、牡丹ってMっ気あるの?意外」
「おい、俺の突っ込みはスルーか」
華麗にスルーだよ、薄氷君。
「ねぇ、ちょっと試させてよ」
ああ、竜胆兄さんの嗜虐趣味を刺激してしまったようだ。
「……そろそろ寝ましょうか」
「今日休みだし、いいでしょ?」
「あの……またの機会に」
「よし!約束ね。楽しみだなー」
じゃ、おやすみ!
と竜胆兄さんは去って行った。
あれで結構約束とかちゃんと覚えてるタイプだからどうやって誤魔化そうかなぁ。
「あのー、牡丹さん」
「何?」
「俺も試した」
「無理」
「デスヨネー」
薄氷を置き去りに、テレビを消して布団に潜った。
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