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呼出Ⅱ
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「夜久さん‼︎」
「…なんだよ」
テンション高めのリエーフとは反対に
俺は俯きがちに返事を返した
「一緒にご飯食べたいなって思って‼︎」
「…は⁇」
ヘラヘラしているリエーフを
俺は怪訝な顔つきで見上げた
「いったっだっきまーす」
「………」
何で俺は 昨日あんな事してきた奴と
飯を一緒に食ってんだ…
「夜久さん 夜久さん」
リエーフに呼ばれて チラッと見上げると
ずいっと俺の口元に
自分の弁当の中身を差し出してきた
「はい 野菜炒め」
「………」
「あ〜んして下さい」
体さえ痛くなかったら 蹴り飛ばしてるな…
まぁでも 目の前に差し出されたソレは
普通に美味そうで パクッと口に納めた
「う⁇ お 美味しいですか⁇」
リエーフは顔を赤くして 微妙に挙動不審で
昨日のあの威圧的な態度は何処行ったと思った
「…うん」
「良かったぁ」
「…お前が作ったのか⁇」
もしかして 昨日の事 悪いと思って…⁇
「えっ 俺 料理とか出来ないです
マーマが作ってくれました」
「…あっそ
お前のマーマに 御馳走様って言っといて」
デリカシーの欠片も無いコイツに
何を期待してんだ俺は…
「あっ‼︎ でも俺がリクエストして
入れてもらったんですよ⁉︎」
ニコニコした顔を俺に向けるリエーフの額に
デコピンを入れてやった
「いった‼︎ 何すんですか⁉︎」
「お前 今日のレシーブ練 5倍な」
「ご⁉︎ 俺 死んじゃいます‼︎」
「いっその事そうなれ」
紙パックのジュースを飲んでいると
いきなり後ろから抱き締められ
流石にビクッと体が震えて
手に持っていたジュースを落としてしまった
「…な…に…⁇」
「夜久さん
今日も練習付き合ってくれるんだなって思ったら
嬉しくて」
思わず言ってしまった自分の言葉を思い出して
カッと 顔が赤くなるのがわかった
「あれ⁇ 夜久さん 耳真っ赤ですよ⁇」
ゲッ‼︎と思った瞬間
リエーフにカプッと甘噛みされて力が抜けていく
「ひゃ‼︎ や やめろ‼︎」
「夜久さん… 俺… デザート食べたいです」
ピチャピチャと音を立てながら耳を舐められて
身体が熱くなってくる
リエーフに顎を掴まれて グイッと後ろを向かされ
そのまま口の中に 舌が差し込まれた
「…う…ふ…あ…」
俺は 全ての初めてを 昨日コイツに奪われて
比べる相手なんていないからよく分からないけど
リエーフにキスされると 頭がボーッとして
何も考えられなくなっていく
どれ位そうしてたのか
チュッと音を立てて 口が離れると
リエーフは ニッと 目を細めて笑った
「御馳走様でした」
コレを言われて
え⁇終わり⁇と思った自分をぶん殴ってやりたい
「夜久さん⁇」
キョトンとした顔のリエーフに
一人だけ意識していた事が恥ずかしくなって
俺はふいっと 顔を横に反らした
「夜久さん 今日もよろしくお願いします」
「…うっせ 折るぞ」
「バイオレンス‼︎」
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