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◇俺の日常
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「珠希、これ会長から」
「……またかよ」
はじめましてみなさん。
俺は霧島珠希(きりしまたまき)です。
1年2組
学級委員長&生徒会書記をしています。
「何で自分でやんないんだよ、あの人」
「お前と話したいんだろ」
「……意味がわからん」
俺に生徒会の書類を渡してきたこいつ
黒崎 類(くろさきるい)
1年1組生徒会会計をしている。
「直接会長のとこ行けよ」
「……めんどくさいなぁ」
俺はよく会長にこんなふうに仕事を任される
それ自体に問題はない
むしろ、信頼されてるとうれしいくらいだ
でも……明らかに会長がやれば早い内容
自分でやれよ、っていつも思う
俺がこの学校に入学して5ヶ月が過ぎていた
昼休み、俺は朝類に渡された書類を生徒会室に持っていく
「失礼します」
「珠希、やっときたか」
「……これできました」
「ありがとう」
生徒会室にいたのは、この学校の生徒会長
「それじゃ、俺はこれで」
失礼します、って帰ろうと思ったのに……
「待て、珠希」
呼び止められる
これ絶対めんどくさいやつだよな……
「何ですか……」
「めんどくさそうにするな……
これだ、お前に任せる」
会長に渡されたのは1枚のプリントと写真
「……何ですか、これ」
「王子様に注意をしてくれ」
「は?」
「同じ1年だし、不愉快に思ってる人も多いんだ」
「……それで俺ですか?類だって1年だし」
「お前に任せる、頼んだぞ珠希」
「……はい」
予感的中。
渡された写真には、ある男子生徒が女子たちに囲まれて廊下を塞いでる光景
「苦情が多いんだけど、誰も彼に向かって言えないからな」
「はぁ……?」
ある男子生徒とは……
この学校の王子と呼ばれている
柊結都(ひいらぎゆいと)
赤茶っぽい髪、身長も高い
男の俺から見てもイケメンだ
そして金持ち。
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