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居酒屋で 4
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「そういえば、真都くん、今日のお仕事ってなんだったの?」
写真のメール送付が終わり、思い出したように雪弥さんに尋ねられた。
「あ、ラジオ収録ですよ」
「もしかして、智樹くんと一緒にやってるやつ?」
「そうです、そうです。よくご存知ですね」
「じゃあさっきまで智樹くん一緒だったんだね。ラジオたまに時間がある時に聞いてるよ。2人のやり取り面白くて…」
そこまで言うと、ふふっと吹き出すように雪弥さんは笑みを零す。
「雪弥さん?」
「あーごめんね、思い出し笑いしちゃった。なんかいつもあんなに面白い話してる人が目の前にいるなんて、不思議だな」
「下ネタだらけですけどね。ともさんがマイペースなんで」
「わかるわかる。智樹くんは独特な世界持ってて面白いよね。今日の収録した分はいつ放送予定なの?」
「えっと、多分再来週ですね」
そう伝えると、雪弥さんは「絶対聞くようにするよ」と言って、席を立つ支度をはじめた。
それに続いて、俺も慌てて帰り支度を済ませて、後を追う。
あんな下ネタ満載のトークを、こんな綺麗な顔の人に聞かれていると思うと、若干の気恥しさがあった。
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