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昼下がりに 1
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結局、お昼まで奢って貰ってしまった。
「さて、と。何時くらいまではいいんだっけ?」
「この辺からなら、3時に出られれば余裕です。どっか他に行きたいとこありますか?」
「うん、ショッピングいこっか」
「ショッピング?」
「洋服、買いに行きたくて」
俺の顔を覗きこんで、にこっと笑顔をみせる。
「いいですよ、行きましょう」
断る理由もないので応じると、雪弥さんは更に嬉しそうに笑った。
狡い。
逆らえない引力だなぁ、この笑顔。
多分雪弥さんは、自分の笑顔がどれだけ人を惹き付けるかをしっかり分かってるんだろうな。
役柄によって見せる厳しい顔つきも、整った顔立ちが更に際立って格好いいのに、笑顔はそれを上回るほど魅力的だ。
悪戯っぽく笑ったり、無邪気に笑ったり、ドキッとするほど美しく微笑んだり。
その1つ1つに魅了されてしまう。
癒しだと感じる人もいれば、俺のように気付いたら目が離せなくなるファンもいるだろう。
本当狡い、と思うのに。
もっと見たいとも思わせてくる。
中毒になってしまいそうだ。
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