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デートとは? 4
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「あ、あの雪弥さん」
『なあに?』
「雪弥さん、彼女とデートってどういうとこに行きますか…?」
なんとなく、用件だけで電話を切ってしまうのが、勿体無くて、どうしようもない事を聞いてしまった。
『彼女?今はいないから、何とも言えないけど、昔は色々行ったよー。遊園地とか水族館とか定番のとこばっかりだけど』
「やっぱり、そういうとこになりますよね」
『なになに?デート行くの?僕というものがありながら?』
「えっ?」
思いがけない言葉に驚いて声をあげてしまう。
『この前のデートだって、真都くん仕事で先に行っちゃったし、今度埋め合わせして貰わなきゃねー』
「え、あれデートだったんですか…?」
『はは、冗談だよ、冗談!』
分かりやすく狼狽える俺に対して、雪弥さんは明るく笑い飛ばした。
チャンスだと思った。
「埋め合わせ!します!雪弥さんとのデート!デートしましょうっ!」
食いつくしかないと思った。
けれど、ガッツキすぎだったような気もする。
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