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夜明け前に 2
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俺は考え事をしてる間にいつのまにか眠ってしまっていたらしい。
電気もつけっぱなしで、眩しくて目が覚めてしまった。
今、何時だ…?
開いたままのカーテンから見える外の様子はまだ薄暗く、霧がかっているように見えた。
適当に放り出してた携帯を手にとって画面を見ると5:30の文字が液晶に表示されている。
確か6時には朝食バイキング始まるよな。
今からシャワー浴びて、ちょうどくらいか。
俺は二度寝することはやめて、バスルームに向かう。
シャワーを浴びながら、つい昨日の事を考えてしまう。
何度も、何度も。
俺は雪弥さんが好きだ。
恋してる。
でも、雪弥さんの横に並んでいいのは、きっとともさんみたいな、格好いい人。
雪弥さんが頼りたくなる、甘えたくなるような人…。
思わずため息が出るけど、すぐにシャワー音にかき消された。
そう。
俺じゃない。
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