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僕と彼女の方程式【ちなは】*10
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まぁ、この外見のお陰できいやちゃんに害が及ばないように、僕で食い止められるのだけは有り難い事だけど。
「答えになっていますか?」
「取り敢えず、分かった。会長サマには、僕らは似た姿をした別人に見えてるって事だよね?」
面白い。
「はい、そうです。」
観察力?
洞察力?
推察力?
何だろう?
会長サマには、何がどう見えているのか…
「気になる…」
「やっぱり、気になってたんじゃない。」
そうだね、きいやちゃん。
「…会長サマ、明日もおいで。コンビニやスーパーでお弁当を買うつもりなら、ここで食べた方がまだマシだと思うけど?」
「私たちも、もっと会長サマと仲良くなりたいし。いつでも遊びに来て!」
「有り難うございます。私も、もっとお二人を知りたいです。」
僕らの利害が一致した。
『虎穴に入らずんば虎子を得ず』
…と、言ったところか。
僕らを見分ける事の出来る数少ない人物。
乾いた砂に水を注がれ、どんどん吸い込まれていく。
他人にも自分にも厳しくて、とても真面目な会長サマ。
風紀を乱す僕は、きっと目の上のたんこぶだろう。
純粋に興味が湧いてくる。
立秋 榎月という人と成りに。
僕をどうするのか。
好奇心や探究心と言っても良い。
「僕も知りたいよ…」
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