アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
マジで恋する五秒前【榎月】*02
-
「ばくだん…ですか。」
一体、どうやって食べればいいのか…
「おにぎりは、私。おかずは、ちなはが作ったのよ。」
困惑気味にちなはさんを見ると、気まずそうに彼は私から視線を逸らした。
「有り難うございます。こんなに大きなおにぎりは、作るのも大変だったのでは?」
「全然、大丈夫!会長サマ、食べてみて!」
満面の笑みのきいやさんに、私もそれ以上、何も言えずに笑顔を返す。
おかずを見ると、食べやすいようにミートボール、ウィンナー、玉子焼き、アスパラベーコン、焼き鳥、唐揚げなどが串に刺さって並んでいた。
「これは、ちなはの分ね。」
「うん、有り難う。」
コロンっと、コンビニなどでよく見掛ける大きさの黒い塊が、ちなはさんの手の平の上に転がる。
私のと比べれば、大人と赤子の差が…
さて、どうしたものか…
きいやさんが私と同じくらいの大きさのばくだんを取り出し、勢いよくかぶりつく。
「…それ、軽くお米二合分くらいあるから、四つくらいに割って食べるのが正解かも。」
ちなはさんのアドバイスに従い、取り敢えず黒い塊を半分に割り、更に半分に割って四等分に分けた。
「僕も最初に見た時、どうしていいか分からなかったけど、慣れれば平気だと思う。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 489