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マジで恋する五秒前【榎月】*08
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「会長サマ、先にちなはの部屋に行ってて貰えますか?買い忘れたものがあるようなので、スーパーに寄ってから行きます。」
「分かりました。」
ちなはさんから連絡が来たのか、携帯を開いたきいやさんがそう言ってスーパーに向かった。
寮の玄関先で別れ、ちなはさんの部屋を目指す。
彼の部屋の前まで来ると、ドアガードがドア枠に立てられ、薄く扉が開いて中が覗き見える。
ドアガードの本来の使い方ではないような気もするが…
「ちなはさん、いらっしゃいますか?」
声を掛けても、呼び鈴を鳴らしても中からの返事はない。
部屋の前で少し考えてみたが、オートロックのドアが開いているということは、私たちが来ることを知っているのだから入ってもいいということでは…
と、いう都合のいい結論に至り、扉を開けて中に入る。
「ちなはさん?入りますよ…」
不法侵入にならないことを願う…
ご飯の炊ける美味しそうな香りが広がり、腹の虫が鳴く。
「ちなはさん?」
部屋の中は明るく、風呂場の方からシャワーの音が聞こえ、ホッと胸を撫で下ろした。
「…会長サマ?丁度、よかった。脱衣所の棚にあるボディソープの詰め替え、取ってくれない?」
「少しお待ちください。中に入りますよ。」
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