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マジで恋する五秒前【榎月】*09
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同性だと分かっていても、妙に緊張しつつ脱衣所の扉を開ける。
浴室ドアを少し開け
「ごめん、奥の棚なんだけど…」
顔だけを出したちなはさんが、棚を指差した。
「こちらですね。」
お目当てのものが早々に見付かり、それを手渡すと
「有り難う。」
薄く笑ったちなはさんにネクタイごと体を軽く引き寄せられ、触れるだけのキスを受けた。
「…全く、そういうのを誰彼構わず軽々しくなさるから勘違いする男が増えるんですよ。」
いつもの調子が戻り、溜め息混じりに小言が出てくる。
キスへの耐性が付いて来たのか、ちなはさんの行動に免疫が出来たようだ。
「勘違いした?」
ちなはさんは、慌てふためく私の反応を見て楽しんでいる。
少しでも危機感を持たせるために、ちなはさんを脅かせてみようか…
「もし、勘違いしたらどうします?」
「…えっ?」
恋愛映画で見たキスシーンを思い出しながら、ちなはさんの唇を角度を変えながら優しく何度も食んでみる。
予想外の私の反撃に、ちなはさんが動揺するのが分かった。
これに懲りたら…
と、発言にする前に言葉をちなはさんに吸い取られ、音を立てて唇の奪い合いに発展していく。
ちなはさんの舌が口の中に潜り込み、そのまま舌を誘い出された。
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