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高鳴る鼓動【ちなは】*02
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「ご、ごめん。」
再び、脱衣所にUターンしてバスタオルを掴んだ。
会長サマは、浴室に戻ってシャワーを浴びている。
取り敢えず、顔を合わせなくて良かった。
マズイよ…
どうしよう。
きいやちゃんに、止めろって言われたばかりだったのに。
絶対に見られたよね…
何でやっちゃったんだ…
キスした事より、恥ずかしい。
慌ててバスタオルで全身の水気を取り、ナイトウェアに着替えてから改めて部屋に戻る。
リロード出来れば、他人の制服の匂いを嗅いでしまったさっきの自分を消し去りたい。
そんな事を思いながら、頭を抱えていると
「どうしたの?」
「…何でもない。」
きいやちゃんに訝しまれ、咄嗟に何でもない振りをしてその場を繕う。
頭にタオルを巻いて、食事の準備を進めた。
デザートがバナナパンケーキだから、夕飯は軽めにしようと少し考えてヴォンゴレパスタにする。
生ハムとレタスのサラダ、炊きたてのご飯をコロッケにして、コンソメスープを添えよう。
昨日と同じように会長サマが僕のナイトウェアで部屋に戻り、きいやちゃんがバトンタッチで次に続く。
「…済みません。お水を頂いても宜しいですか?」
会長サマがキッチンに顔を出して、心臓が飛び出しそうなくらい驚いた。
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