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高鳴る鼓動【ちなは】*09
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「気に入った!」
きいやちゃんが親指を立てて、笑う。
「あ、もやしを使うの忘れてた。」
「そのネタは、もういいって。」
素早いきいやちゃんのツッコミに小さな笑いが漏れた。
「もやし、美味しいのに…」
「サッと蒸したもやしをネギポンで食べるの、好きです。塩コショウで炒めてもいいですね。」
「分かる。レバーと炒めても美味しいよね。」
意外なところで、会長サマと気が合う。
「うちの家は、母が忙しい人なので時々、父が焼肉のたれを使って炒めてました。」
「焼肉以外に使った事なかったけど、野菜炒めに使ってもいいかもね。煮てよし、焼いてよし、蒸してよし、混ぜてよし。本当、もやしって万能…」
「そうやって、もやしばかり食べてるからヒョロッチーノさんなのよ。」
横からきいやちゃんが唇を尖らせた。
「ヒョロッチーノさんって…」
ヤバイ、ちょっとイジり過ぎたかな…
「分かった。明日は、豚カツにする?カツ丼やカツカレーでもいいし。トンテキも…」
「…豚カツ。」
豚カツか…
「じゃあ、豚カツ、豚汁、小松菜と豚肉の煮浸し、三色野菜の豚肉巻きとかどう?きいやちゃんの好きな肉三昧だよ。会長サマもそれでいい?」
「はい。お願いします。」
よし、それで決まり。
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