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取引【ちなは】*06
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今までのセックスは、一体、何だったんだろう?
そう思えるぐらい、身も心も満たされていく気がした。
数え切れないくらい色んな人が僕を通り過ぎ、立ち止まった人は僕の意思なんて関係なく、一方的に何度も犯す。
そこにはお金が絡んで、僕には抵抗する事は許されなかった。
僕という存在は、まるでスーパーやコンビニに陳列された商品のように、簡単に買えてしまうものだったから…
だから、大勢の人から好き勝手に性欲処理に使われても何も感じる事はない…
そのはずだった。
なのに…
自分が自分でなくなりそうな、この感覚。
足元から崩れてしまうような…
恐怖。
今まで積み重ねてきたものが崩れていく。
知らない、こんなの。
…怖い。
会長サマが動く度に、会長サマのお腹で擦れた僕自身が触ってもいないのに爆発寸前になってくる。
熱に浮かされたような熱い視線。
滴り落ちてくる汗。
どちらのものかすら分からなくなった混ざり合う呼吸音。
このまま後ろの刺激だけで、イッてしまいそう…
「…っ!」
自分の意思とは関係なく、後ろから押し出されるようにして精子が漏れ出し、垂れ流されていく。
全てが蕩けてしまうような満足感…
光が見える。
暗闇で蹲って泣く僕に、差し伸べられる手…
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