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恋人ごっこ【ちなは】*04
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「ひぇっ!?」
ビクンッと体が跳ね、会長サマが変な声を上げる。
…驚いた。
何?今の反応…
可愛いんだけど。
予想外の会長サマの反応に一瞬、動きを止めた。
「…ねぇ、今度は僕が体を洗ってあげようか?」
「いえ、結構です。身の危険を感じるので。」
そうか、背中か。
会長サマの弱いところは…
「ちなはさん。一体、何を…」
僕の手の届かない隅に移動した会長サマが、冷ややかな目で僕を見た。
「現実逃避。今、考えてもすぐに解決しない事をいつまでも考えていたくないだけ。何か泣いて会長サマに愚痴ったらスッキリしたし。きいやちゃんさえ無事なら、後はどうでも…」
「…よくありません。」
振り返って僕に手を伸ばした会長サマに思い切り、両頬を左右へ引っ張られた。
「いひゃいってば。かいちょ…」
「家族を大切にするのはいい事だと思います。尊重すべきだと理解も出来ます。ですが、その自己完結する犠牲的な考えを改めて貰えませんか。」
そして…
「あなたはそれでいいのかも知れない。守っているつもりなんでしょう。けれど、彼女の気持ちは?あなたがきいやさんの為にとやっている事を知って、彼女は手放しで喜んで感謝するような方なんですか?」
かなり本気で怒られた。
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