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恋人ごっこ【ちなは】*05
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「…きいやちゃんにバレたら、怒られると思う。」
会長サマの手から解放され、本音で正直に答える。
「でも、泣かれるよりはずっといいよ。」
「…全く。自分が泣くのはいいのですか?」
会長サマが呆れたように僕の頭をわしゃわしゃと掻き回しながら、深い溜め息を吐いた。
「そっちの方がまだマシ…」
「では、今まで通りあなたはきいやさんを第一に考えて下さい。私があなたの事を考えますから。」
額同士をくっつけ、両頬を会長サマの手の平で優しく包まれる。
「あなたは、放っておくと何をしでかすか分かりませんからね。出来れば、目の届くところにいて下さい。でないと、私の気が休まりません。」
「…努力はする。」
苦笑いを浮かべる会長サマの手を掴んで、そっと握り締めた。
「それより、さっきの続きしない?今更ながら会長サマがちゃんとイケたのか、凄く気になってるんだけど。僕だけ途中から意識がぶっ飛んで、あれからどうなったのか…」
「…終わった事です。そんな事より、さっさと出ますよ。」
僕を置いて、会長サマが浴室から出て行く。
「ねぇ、待ってよ!会長サマ、どうだったの?イケた?それとも…」
慌てて後を追い掛けると、会長サマが頬を赤らめて困惑していた。
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