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友達以上、恋人未満【榎月】*02
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「あの…もしもし?ちょっとそこのお二人さん、イチャつかないで貰えます?」
「ち、違うよ!きいやちゃん、そんなんじゃ…」
にやにやと笑いながら冷やかしの入ったきいやさんの発言に、ちなはさんが過剰に反応するのを否定も肯定もせず、ただ静かに見詰めた。
「あまりにもちなはが可愛くて、ドキドキした?会長サマ。」
「…綺麗ですよね、ちなはさん。」
私が真剣な顔で肯定したものだから、にやにや笑って揶揄おうとしていたきいやさんも、それ以上の言葉を失う。
今まで気にしていなかったけれど、改めてちなはさんの頬に触って気付いた吸い付くようなモチ肌。
「同じ男なのに、何が違うんでしょうか?ヒゲも目立ちませんし…」
本来、男の肌は女性よりも乾燥しやすく、ヒゲを剃る過程で肌を傷付け、汚くなりがちだと聞くのに…
ちなはさんの肌は、凄く綺麗だ。
「肌荒れとは無縁ですね…」
溜め息混じりに呟くと、ようやく二人の顔を見る。
「…あぁ、そっち?」
きいやさんが思い出したように言葉を続けた。
「私と双子コーデをするからには、ヒゲはご法度!化粧水や乳液は勿論の事、美顔器でのお手入れもバッチリよ。下手な女より綺麗なはず。私が手塩に掛けて育ててるんだから!」
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